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「語る手 結ぶ手」
情報や映像ではなく、人の手が作り出す「もの」が、その確かな存在感によって人々に何かを語りかけ、文化や言語の差異を超えた人と人との新たな結びつきを生みだしていく。あるいは、それぞれ異なる社会に生きる人と人とが直接出会い、手を結びあっていくことの中から、一人の作家では不可能な新しい「もの」が生まれる。そのような個人や集団の出会いや連帯から生まれる作品、人間の出会いや連帯を生み出す契機となる作品に焦点をあてる。 |
Imagined Workshop (日本語直訳は「想像された工房」、意訳としては「夢の工作室」)
複数の作り手による技術・経験が集積されながら、伝統的な工房制作とも、現代社会の分業体制とも異なり、もの作りに参加する人々が相互の人格を尊重しあい、感性や認識を高めあっていくような、あるべき協働作業のあり方を模索する。 |
「福岡トリエンナーレ」って何?
■「トリエンナーレ」=3年に1回、継続的に開催する展覧会
福岡トリエンナーレは、福岡アジア美術館とその周辺を会場として、3年に1回、アジア全域の現代美術の最新動向を、毎回異なるテーマで紹介する国際美術展です。第1回展は、1999年3~6月に福岡アジア美術館の開館記念展として開かれました。 |
「福岡トリエンナーレ」はどこがおもしろい?
■ここでしか見れない新進作家、知られざる巨匠
「福岡トリエンナーレ」は、緻密な現地調査や、長年にわたって培われたアジア各地の美術関係者との協力関係を生かして、アジア地域だけの現代美術に焦点をあて、そのダイナミックな展開を継続的に紹介します。そのために、他のどんな国際美術展でも見ることのできないフレッシュな作家の作品を見ることができます。
■「これも作品なの?」――「美術とは何か」を問い直す
「福岡トリエンナーレ」に出品されるのは、多様な技法を駆使して現代社会へのメッセージを表現する、通常の意味での「現代美術」だけではありません。今もなおアジア各地に生きる民俗芸術や大衆芸術、またそのような造形・技法を取り入れた作品をも「現代美術」と同等に紹介することにより、アジアの社会に即した造形表現、アジアの現実に根ざした美術の可能性を探ります。
■「都市型」「交流型」美術館、全開!
福岡アジア美術館は、都心の真ん中にあること、そして福岡に招かれた美術作家が観衆や市民とともに現地制作を行なうことでも、世界的にユニークな美術館です。この「福岡トリエンナーレ」でも、美術作家たちは雑多な、しかし活力あふれる「まち」の中に積極的に出かけていき、普段は美術にあまり縁のない人々に直接訴えかける作品を発表します。 |
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テーマは「語る手 結ぶ手」
■アジアでいま、最もホットな表現は?
「福岡トリエンナーレ」は、毎回それぞれの時代にアジア各地で目立つ傾向に焦点をあてて作品を選考することによって、アジア美術の最もスリリングでユニークな側面 をわかりやすく紹介します。第1回展は「コミュニケーション~希望への回路」をテーマに、多彩 な手段で創造的なコミュニケーションを探究する作品が出品されました。
■キーワードは「手」――人の「手」を結ぶ、「手作り」のもの
「第1回福岡トリエンナーレ」を含む近年の国際美術展では、ビデオやパソコンを駆使した「ハイテク」「バーチャル」な映像作品が主流になっています。それに対し、第2回福岡トリエンナーレでは、あえて「ローテク」で「リアル」なものに注目し、そういう「手作りのもの」が文化や言葉の差異を超えて、思いがけない人と人の「手」をつないでいく可能性を再評価します。
■アーティストだって、ひとりじゃない――共同制作の多様な可能性
「第2回福岡トリエンナーレ」では、「コラボレーション(共同制作、協働)」を隠しテーマとしながら、美術作家が他の人々との共同作業の中で創り出す作品に焦点をあてます。それによって、単に他人の技術だけを利用するのではなく、異なる社会・文化を生きる人たちとの相互の尊敬に基づいた協力関係をめざします。このような視点から、伝統的な工房制作、美術作家どうし、あるいは美術作家と職人との共同制作、制作過程で一般 市民を巻き込むプロジェクトなど、多様な方法による作品が発表されます。
■「現代美術」っぽくないもの、大歓迎!――伝統工芸や大衆芸術との交流
「第2回福岡トリエンナーレ」では、まるで「工芸」「手芸」「フォーク・アート(民俗芸術)」のように見える作品も出品されます。そのような職人的・工芸的な「作り物」は、観光客向けの「おみやげ」として、あるいは単に伝統を繰り返すだけで新しさのないものとして、近代化の中では「美術」よりも低く見られてきました。しかし「手づくり」のものに注目する本展は、そのような造形物が持つ知られざる創造性を再発見し、「美術」と「工芸」の境界を超えた「作品」として紹介します。それによって、ますます世界を均質化していく欧米的価値観やテクノロジーの支配から逃れていく、アジア独自の「現代美術」の可能性を問いかけます。 |
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多彩 な交流プログラム
■成長を続ける展覧会
「福岡トリエンナーレ」は、開会したときが展覧会の完成ではありません。会期中、福岡に滞在する美術作家たちが創り出す新作によって、展覧会が発展を続けます。また、いろいろな種類の人々を巻き込むプロジェクト、ワークショップ、パフォーマンスなど、ダイナミックな「イベント」形式の作品が発表されていきます。「もの」としての作品が「ひと」を結びつけ、その結びつきからさらに新たな「もの」が生まれる、という今回のテーマを、福岡に滞在する美術作家たちが実践する試み、それが「第2回福岡トリエンナーレ」の「交流プログラム」です。
■「まち」に出る、「もの作り」たち
美術館の中だけではなく、その周辺地域にも美術作家が出かけていって、制作や発表を行います。今回は、3月下旬~4月初旬、4月中旬~5月初旬の2期に分けて10人の作家が来日し、約20日の間滞在して、日本作家とともに、展覧会を発展させ、盛り上げてくれます。また福岡アジア美術館の毎年の招聘事業によって、6月初旬からさらに2人の作家が福岡に長期滞在して制作を行います。 |
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